吃音と聞くと多くの皆様が心理的な影響があるものだと思われていることだと思います。
もちろん、それは間違いではなく正しいことです。ただし、決して心理だけではないということを理解してください。
心理的という偏った判断が、更にどもりにおいて悩みをはじめとして、苦しみなどを増強させてしまいます。
早く治したいという焦る気持ちこそが、吃音を自分一人だけで治すといった無謀な道へと駆り立てます。
当然ではありますが、これはなかなか出来るものではなく、しっかりと付き添って指示をしていく人物が必要なのです。
さて、心理だけが大きく原因とされている現状ではありますが、それは多くの吃音者が誤った解釈があるためです。
そこでテーマとなるのが、吃音を心理面・精神面といった内容のみで治そうとしているということなのです。
先ほども解説したのですが、吃音の原因はというものは心理的なものだけではないのです。
大きく分けますと3つに分かれ、心因性・模倣と呼ばれる、いわゆるどもり口調をまねるといったものが原因が一つ(これで二つのケースが考えられる)。
そして感化と呼ばれる、どもり口調がうつるといった原因が一つ。
つまり吃音の原因が心因性であるのだとしても、それは単に吃音になる兆候といいますか、きっかけに過ぎないということになります。
どもりというものの進行においては、きっかけから2次的原因が形成されることとなり、つまりこれは構築されていくことを意味しています。
つまりどもりの改善や克服において重要なことは、発語リズムの不正を正して、克服するということなのです。
意外にもこのリズムを正すことは軽視されているようにも思いますが、吃音症状を改善する有力な方法です。